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作家略歴

三谷十糸子

1904年
兵庫県加古郡(現高砂市)に、裕福な医者の家に一人っ子として生まれる
少女時代には文学と詩に憧れた
1922年
18歳で兵庫県立第一高等女学校(現兵庫県立神戸高等学校)卒業、同年女子美術専門学校(現女子美術大学)に入学
1925年
同校を首席卒業後京都に移り、不動立山の紹介で西山翠嶂の青甲社に入塾
1926年
東京府美術館(現東京都美術館)の第1回聖徳太子奉讃美術展で「猫と少女」が入選
1927年
松崎道麿と結婚
三谷が一人娘であったため入婿として松崎を迎えた
1928年
第9回帝展で「少女」入選
1932年
13回帝展で「女」特選受賞
1933年
14回帝展「朝」特選し連続特選受賞
1936年
政府買い上げとなった15回帝展出品作の「夕」が、オーストラリアのシドニー国際美術展覧会に日本政府出品作品18点のうちの1点として選出された
1937年
5月には三谷も含む関西の女流日本画家10名により「春泥会」が結成された
1941年
上村松園と共に中華民国風物と風俗描写、慰問を目的として10月29日に京都より出発、上海、杭州、南京、鎮江、蘇州を旅行、11月13日に中華民国主席汪兆銘を訪問し、12月1日に帰国した
1950年
美術出版社より『日本画の技法』を出版
翌1951年
47歳時に東京へ転居
1952年
母校女子美術大学で日本画科教授職に就く
1958年
日展会員
1962年
58歳時、東京日本橋髙島屋および京都高島屋にて第1回個展を開催
1964年
60歳時、7回新日展で「若人の朝」が文部大臣賞を受賞、翌1965年2月文部省により買い上げが決定
1968年
前年11回新日展出品「高原の朝」と長年の業績に対し日本芸術院賞受賞
1971年
女子美術大学学長、女子美術短期大学学長就任
1977年
73歳時、勲三等瑞宝章受章
1980年
日展参事就任
1992年
2月11日、腎不全により東京都杉並区の河北病院で逝去、享年87
同年、兵庫県立美術館にて 「三谷十糸子展―ひとすじの路―」展開催

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